配送業者が荷物を取り扱う際に、物によっては天地無用など注意喚起シールが張られています。

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物品それぞれで様々な特性がありますので配送に際しては気を使う所ですが、

身近な所では冷蔵庫もまた横倒しして運搬する事ができないとされており、業者に頼らず自分たちで引越しをする際には注意が必要です。

ではなぜ引越しで冷蔵庫を横倒しして運搬してはいけないのか、

その理由として内部にあるコンプレッサーと呼ばれる部品に大きく関係しています。

 

コンプレッサーとは圧力を加えるための部品で内部は冷媒であるガスで満たされており、

庫内の熱を吸収して低圧化したガスを圧縮することで冷やす作用が生じます。

 

この圧力を加えるピストンは速いスピードで動くので摩擦を減らすためにオイルが中に入っているのですが、

横に倒した場合はオイルや冷媒が拡散しています。

 

この状態ですぐに電源を入れるとオイルも冷媒もないことから激しい摩擦でカラ運転の状態に陥ることになり、故障が生じるのです。

 

コンプレッサーのカラ運転は内部構造を痛める事になりますので、

万が一にも横にした場合は1日程度時間を置いて冷媒やオイルが元の状態に安定するまで待つ必要があります。

 

搬入後すぐには電源を入れる事ができない使い勝手の悪さから、引越しでは縦での運搬が推奨されているのです。

 

こうした故障の理由については広く知られていますが、

万が一にもコンプレッサーのカラ運転により故障した場合は修理費用としておよそ4万円や5万円ほどが掛かります。

 

機種によっても修理費用には若干の違いもありますが、

いずれにせよ引越し費用に加え大きな負担が生じる事になりますので注意が必要です。

 

ただこうした注意については最近の新しい機種では必ずしも適用されるわけではなく、

取扱説明書を見ると据付後にすぐに電源を入れても機械を傷めることはありません、などと記載されているケースもあります。

 

特に大型の冷蔵庫の場合は運搬に際して横倒しにしなければ運べない事もありますので、

新型の機種の場合は横に倒しても問題ないケースが増えています。